極真空手 茨城大子道場

  Love&Freedom そのために…

2020年03月

教えちゃいけないんだ

振り返り思うことがある
それは教えすぎたな!
という反省です
自分が指導を受け又は稽古の中で気づいたことをできるだけ次の世代に伝えていきたい
その思いの結果として道場生の可能性を削いでいたことに気がついた
丁寧に教えれば「形、姿」は上手になる
が中身が何も入ってない
端的に言えば、「あぁ、空手はこんなものか」
動作が身につけばそれでお終い
もっと深く掘り下げて初めて掴めるものがあるのだがそこまで行かない
大山館長の試し割で有名なものに「自然石割り」があります
今では殆どの有段者が行えます
しかし大山館長がそのコツを掴むまではとても難しい試し割りでした
それを死に物狂いの修行の末そのコツを身につけた
お陰で我々も小さな石であれば割ることができるようになりました
「なーんだ!こんなもんか!」
「簡単じゃないか!」
しかし大山館長はそのことを「コロンブスの卵」の例えで反論しました
そのコツを発見するまでにどれほどの修行をし考え苦しんだことか
僕ら凡人には計り知れない
その結果掴んだものは単に「石割りのコツ」だけでない
様々な大切な経験を積んだことと思います
つまり空手のコツを簡単に教えるということはその大切な経験を奪ってしまうことでした
僕はそのことに気づきませんでした
大きな失敗でした
もう教えません
考えてください
ワン・ツー・スリー
号令だけかけます
(大山館長の自然石とレンガ割り)
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古い映像です
昭和58年(1983年)
極真空手の魅力が分かると思います
バット折りは本物の硬式野球用のバットです
(試し割り用のバットではない)
4分38秒あたりから廬山初雄氏(現極真館館長)の自然石割りがあります
陰で聞こえる大山館長の言葉が良い
諦めようとする廬山氏に
「もう一回、もう一回」
「これが割れなかったら明日から飯が食えないと思え!!」
「割れないという精神を持つな」
廬山氏がアナウンサーに
「この材質は硬いんです」
というと
「そんなことは余計だ」
と大山館長
良いですね!

昇段審査の模様も出てきます
今のような審査組手ではない
ガチンコで戦っています

僕が入門した頃、土浦道場の方(長身の学生だったかな?)が何度か昇段審査に臨んでいたのを印象深く覚えています
10人組手でボロボロにされていました
何度か黒帯目指して審査に臨んでいましたが、僕の目にはどうして昇段できないのか分かりませんでした
師範にそんな話をしたことがあって、その答えが「俺も若かったから…」だそうでした
結果、合格したかは不明ですが…壮絶でした
あの頃はまだ県大会がなかったため、道場での組手も審査会での組手も全てが実力を試す戦いの場だったのでしょう
今とは違います

自分で歩く

新型コロナの影響でここ1ヶ月空手の稽古から離れている
長い人生からみればほんの束の間
人生を振り返ってもこんなことはなかった
貴重な体験かもしれない
子供たちは学校や教師から離れて過ごす時間を持てた
学校に行けなければ学校に行きたいという欲求が芽生え
授業がなければ授業を受けたいと思う
僕たちの日常は余りにも満たされている
世界には学校に行けない子供たちが沢山いる
子供なのに家の仕事に一日を費やす世界がある
勉強がしたい稽古がしたい
この乾きに似た欲求が一番大切だ
稽古は号令に合わせて黙々と行う
そこに疑問の入る隙間はない
言われたことを淡々と行うしかない
しかしそこが分かれ目
稽古でも勉強でも受け身では何も得るものが無い
如何に自主的探求ができるか
自分で課題を発見し克服するか
稽古が終わってから黙々と自主トレを行う
身体が動きたくて仕方が無い
探究心が湧き上がってじっとしていられない
与えられることが当たり前の子供
そんな環境で成長した優等生
今も与えられるのを待っている大人
自分の足で立って
自分で考え
自分のやり方で前に進む
大切なことだ

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師弟

武道の世界は師弟関係です
今の時代そんなこと古臭い?
ピアノ教室、テニスクラブ、フィットネスクラブ…等々の習い事と同じだって!
26年前先代大山館長が急逝し組織がガタガタになった
国内支部がいくつにも分裂し正に群雄割拠の戦国時代に突入した
この時の「極真会館茨城県支部桝田道場」
当時茨城県内に20地区ほどの道場がありその殆どが崩れずに残った
みんなが桝田師範のもと力を合わせて乗り越えてきた
他県では指導員クラスが松井派のヘッドハンティングに総崩れとなり支部自体が壊滅状態になったところもあると聞く
茨城のこの強固な組織力は全国でもまれな例
空手の師である桝田師範を中心に各師範代、指導員そして一般道場生が「師弟の絆」で団結していた強さだった
あの時「私利私欲」で桝田道場を去って行った数人の指導員たち、いったい「どんな顔で」その後の空手人生を歩んでいるのだろう?
桝田師範こそが自分にとっての師であり唯一無二の存在、そして更にこの関係が弟子から弟子に脈々と受け継がれるならばと願っている

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何をめざすか?

会議や話し合いの際、話が噛み合わないことが良くある
互いに思うところを真剣に発言し思いを届けようとするのだが届かない
職場での会議ではその辺りはトップの意向が良く伝わっており互いに向かうべき方向性に大きな違いはなく議論のズレは余り見られないのだが、道場での会議では頻繁に見受けられる
そのような会議ではまず第1にすべきは「議論」ではない
・どのような団体を目指すのか?(向かうべき姿は)
・問題点はどこにあるのか?
・どこから手をつけるのか?
・そのためには何をすべきか?
つまり
・組織の方向性を一つに練り上げる(ここに時間をさくべき)
・そこにたどり着くためには何をすべきなのか
ところが往々にして枝葉末節にこだわり、互いのメンツに気を取られ感情的になる
意見の相違は本来多様性につながるはずなのだが喧嘩になってしまう
会議に出席する各道場の責任者クラス以上の立場の人たちは、空手経験も長くそれぞれ「自分」を持っている
さらにそれぞれ仕事のステージは違うため考え方も違う
そのことを考えても第1にすべきは「意見のすり合わせ」つまり「向かうべき姿」はどうあるべきかの話し合いの時間を多くとることにあると思うのだがそれがなされないまま無為の時間ばかり流れている
この現状を何とかしなければ組織の未来は何処にもない
と取り留めも無く考えています

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やったね!!稽古ができない

話題の新型コロナウイルス
この茨城県大子の地にもご多分に漏れず自粛の嵐
3月中は稽古ができずその後も状況次第
前代未聞の事態ですが仕方が無い
子供たちは折角だから自分の時間を持つべきです
毎日学校塾習い事に明け暮れの日々
この騒動も永遠に続くはずもないのだから
全ていい加減に何にもしないのも選択の一つ
長い一生のうち数ヶ月好き勝手に過ごすのも良いかと…
空手なんかいつだってできるし人生の中ではそれほど重要なものでもない
一番ぜいたくなのは何にもしないで「ボーッ」としてたり
普段は忙しくて考えてなどいられない「どーでも良いこと」を真剣に考えたり
足下を見つめたり
手のひらを一日中観察するのも楽しい
でも何でこんなに大騒ぎなのか不思議でならない
いつだって経済のことばっかりの日本の指導者が経済をストップさせてまで活動自粛をさせるのにはよほどの深刻な裏事情があるのではないかと勘ぐりたくなる
日本だけじゃなく世界中だからね
何か恐ろしいことが見えないところで起こっているのか?
解らないことだらけだ
政府は何も知りたいことを説明しない
マスコミはいらないことばかり報道する
だからボーッとしてるのが一番だよ
(マジンガーZ)
マジンガーZ

大きな声では言わないけど

25歳から58歳
空手を教えている
教師でもないのに「センセイ」などと呼ばれ
面はゆいことこの上無い
そんな僕でもセンセイとして道場生に影響を与えられるなら一つだけ思いがある
子供の頃から僕は「正義の味方」になりたかった
そう!テレビで見かけるあの正義の味方
21世紀令和の時代になり世の中は様々な問題がある
今真っ只中にある新型コロナウイルス始め環境問題国際問題少子高齢化都市への一極集中がもたらす諸問題と地方の疲弊そして治安の悪化変な奴らが増えたことと窮屈なキチキチとした世の中の息苦しさこの上ない閉塞感
もっと若者にはそんな事柄に目を向けて欲しい
自分たちが日本を救うんだという気概を持って欲しい
自分の幸せだけを考えないで世の中のことを思って欲しい
間違ったことは間違いだと言って欲しい
今の大人たちに果たせなかったことを実現して欲しい
そんな気持ちをもった人間になって欲しい
そんな子供たちや若者が一人でも増えたなら世の中もっと良くなるはず
僕の表現ではそれが「正義の味方」なんです
人を洗脳したり考えを押しつけたりするのは大嫌いです
でも指導の中で僕のそんな考えを少しでも理解して行動してくれる人が増えたら幸せだと心の隅で思いながら号令をかけています
大きな声じゃ言えないけどね
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桑島保浩選手

桑島保浩選手(現香川県本部桑島道場代表桑島靖寛)
分裂前の極真第20回全日本大会優勝者である
1980年代国内支部が充実し選手層も厚く技術的にも全国のレベルアップする
1970年代の一撃必殺的攻防からコンビネーションと手数でポイントを稼ぎ勝利するという現在にもつながる形を構築した代表的選手だと思う
全国レベルが拮抗し引き分け判定が増えた
そんな中判定の一つの見方として「引き分けに見えても手数や戦い方を比べればどちらかに旗をあげられるはずだ…」という見解を中枢側が示した
このことはその後、大会のスポーツ化を大きく進めたと同時に直接打撃制の魅力を失わせた
桑島選手の戦い方は細かな突きを胸や腹に繰り出しつつ左右にステップを踏み下段を攻めるというやり方
全国大会初期に見られた、構えを大きくとり単発ではあるが一撃必殺(必倒)の突き蹴りを繰り出した、山崎照朝選手や盧山初男選手の戦い方とは大きく異なる
顔面攻撃を意識するかしないかだけで戦い方はこれだけ違ってくる
現在主流の戦い方は手数足数が多く間合いは極端に近い、強烈な突き蹴りを放てるが、顔を殴られることを一切想定していない(顔面攻撃を想定しないからこそ強烈な技を繰り出せる)
本当なら顔面を容易に殴られ決して実戦的では無い
どちらが良い悪いの判断は置いといて、RecordからCD、VHSからDVD、BlueRayなどのように技術革新の必然的流れです
極真空手はポイント稼ぎの戦いでは無く、肉弾相打ち力と力がぶつかり合い倒すか倒されるかの魅力にあったと思うがでも、それが時代の流れ技術の変遷、仕方が無いこと
ネットの情報ではあるが、桑島師範は何年か前に脳出血で倒れ半身麻痺の不自由な身体になりながらも後進の指導を続けているという
彼は僕の1歳年下1962年生まれとある
昨今、一時代を担ったこのような素晴らしい空手家たちが病のため身体が不自由になったり命を落としたり寂しい限りである
(大山倍達の下突き)
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大子道場の紹介
・所属:極真会館茨城県支部
 桝田道場  桝田博支部長

・大子道場開設 平成12年
 責任者 蛭川浩 段位三段




稽古時間
・火曜日 …(19:00~20:30)
 一般部、少合同合同
 
・木曜日 …(19:00〜20:30)
 一般部、少年部合同
 
・土曜日 …(18:00~19:30)
 一般部  単独稽古




ご入会のお問い合せ
・問合せ先:責任者 蛭川浩

電話…090-5410-2953まで

・中央公民館裏側 柔剣道場

※見学希望の方、ご一報を!



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