平安の型1から5のそれぞれに「裏の型」が存在します
極真空手独自のものだと思います
極真空手と言えば「円の空手」その円の動きを体得するための方法の一つとしてこの「裏の型」があるのだと思います
ただこの裏の型で行われる円運動は「後ろまわりで回転した後に技を繰り出す」動作のみで、本来の理想とする組手に通じる円の動きは出てきません
あくまで初歩的に円の動きを体得するに必要な「強靭な足腰とバランス感覚」を身に付けるためにあるのかな?というのがこの型に関する僕の感想であり解釈です
武術における「円の動き」を考える時、大切なのは結果「相手に接近し円の動きで相手を制するまでの円の描き方」にあると思います
カンフー映画でおなじみのあの動きは映像としては面白いのですが実際の戦いには使えない弱点があります
・円の動きは「遠回り」になる
・遅いために受けられてしまう
・相手の直線的技が先に届く
もちろん大山館長がそんな素人にも解る弱点に気づかないはずはありません
極真空手の特徴は接近戦にあります
「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ 踏み込みみれば後は極楽」
という有名な剣の極意を詠んだ歌があるとおり活路を見出すためには下がらずに前に出る勇気が必要です
これが極真空手の戦い方です
そしてその極々接近したところで相手に繰り出す技
ここに円の動きを込めた技術が生きてくるのではないか?
続きはまたそのうちに……